ちろる

続・拝啓天皇陛下様のちろるのレビュー・感想・評価

続・拝啓天皇陛下様(1964年製作の映画)
3.4
犬と住んでる者としてはやはり戦時中の「軍用犬」の話は堪えるのだよ。
まぁこの作品では主人公とトモハルの友情がピークで、なんというか前作よりもまとまりがないし、伝えたいことも散漫してるし、なによりナレーション過多なのが残念。
喜劇感も前作ほどなくてただひたすら悲劇なので、主役が渥美清じゃなけりゃ途中でつらくて辞めてたかもしれない。

主人公の最初のマドンナ岩下志麻さんがお人形さんみたいにお美しくて、それを拝めたのだけでも価値はあるし、戦中ではなく戦後のGHQ占領下に国民が強いられることになった貧しくギリギリの生活はかなりリアルに映像化したのだと見受けられるので、そういった学びの意味ではこの時期に観るのは大切な事かもしれません。
ちろる

ちろる