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落盤のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

落盤(1965年製作の映画)
3.0
【鉱山は危ない】
K's cinemaにて開催中のウカマウ集団60年の全軌跡にて『落盤』を観た。本作は、企業が見捨てた危険な鉱山にダイナマイトを仕掛けて採掘する鉱夫たちを描いた短編である。

ボリビアは鉱山で有名な場所であり、アマルガム法を取り入れ銀や錫を算出し、17世紀頃には世界の銀産出量の半分を生み出していたポトシが世界遺産となっている。

佐渡金山もそうだが、この手の鉱山は奴隷を使った過酷な労働環境や危険な採掘により死者が絶えない。『落盤』はそのような痛ましき鉱山での労働をサイレント映画に近い手法で描いている。セリフは限りなく減らし、ショットによる緊迫感で持って富を手にするか死ぬかの瀬戸際を描いているのである。
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