ユーロスペース試写会鑑賞。
参加者の年齢層が高めなのが印象的だった。
インド映画って煌びやかな衣装を着た集団が歌って踊っるシーンが必ず入ると思ってたけど
そういうシーンの無いインド映画って初めてだから新鮮だった。
死期を悟ったお父さんが最期の時を迎えるまでの家族との関係と絡めて死生観を考える映画だった。
生まれ変わったらカンガルーになりたいって言うお父さんのセリフが世の親の気持ちを凄い表現していると思って印象深かった。
ペンも眼鏡も子供もポッケに入れてって子供がいくつになっても親から見たら子供なんだなって。
息子には厳しいけど、孫娘には優しいおじいちゃんなところもどの国でも一緒だなって思った。
それにしても、日本だと病院でいろんな装置に繋がれて最期を迎えて、家族も知り合いも黒い喪服で悲しみに泣きながらの葬儀だけど、
インドの自ら死期を感じてそれ用の施設に入所して最期を迎えて、家族も知り合いも特別喪服ではなくどこか明るく送り出す葬儀の
今まで知らなかった生死感に世界の広さを感じた。