ガンジスに還るの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「ガンジスに還る」に投稿された感想・評価

死期を悟ったお爺さんが解脱のためインダス河の畔の聖地バナラシに息子と行くことに。

ダンスなどはない静かな感じのインド映画。
死は望んだとて自然にはなかなか訪れないもの。
忙しい現代社会、もう少し肩の力を抜いてゆっくり過ごそうよということだと解釈した。
aim

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3.6
恐らく、多くの日本人、私達にはこの感覚を掴むのは難しい。人は死を恐れ、孤独を恐れ、誰かを求めまた生の延長を望む。しかし、この映画に描かれているのは「死」に方を自ら選択し受け入れる老人。そしてその日が来るまでありのままの「生」を生きる人々と、彼らを包み込む聖なるガンジス河なのである。
『死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、死が訪れたその最期のときの何時かの瞬間を、ヒトは決断し、選びとるのです。だから、生きているあいだに、あなたが死ぬときのための決断力をやしなっておきなさい。』藤原新也さんの、『メメント・モリ』での言葉ですが、これを思い出しました。
QvQ

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3.7
この映画で、インドはいい映画を作る国なイメージが私の中でさらに定着しそう。
またしても人生の締めくくり方の映画だったけど、インドならではの終活法の中に、父と息子ならではの確執のようなものと深い情が絡んで、なかなかジンと来る話でした。

エンターテインメント的なインド映画もとても面白いけれど、こういう生活感のある、お国柄を感じさせる話もなかなかいい。サタジット=レイの名を挙げるまでもなく、感情の表現がとても詩的で、生活レベル以上に豊かで洗練されているインドの文化を私は感じました。

まあ多少、日本人の私には想像つかない、気持ちがわかりづらいところもあったけど、異文化体験も映画がくれる楽しみのひとつだから。

AIの時代に足を突っ込み始めたなと感じる今日この頃。人間の情感は失いたくないなとか、この作品観てて思いました。
Marie

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死の表現が独特
お祭りのシーンが綺麗
サナエ

サナエの感想・評価

3.5
家族愛を感じる物語。人は自分の死が近いことを予感するのでしょうか?インドの雰囲気がとてもいい、こんな国もあるんだなぁ。
小手先では 死ねない
死は 心からやってくる

死期の訪れを悟った父は 息子に願う
ここでは死にたくない
ガンジスのほとり バラナシ( 解脱の地)へ

解脱とは 肉体という制約から離れ
魂が 自由を得ること すなわち 死

家族に看取られてと 僕なら思うが
文化の違いなのかな
父は 象のように死にたいと願った

その河の水で
洗濯し 沐浴し 死体を荼毘にふす
母なるガンジス河
その河に 還たいと 父は願った

死を待つ15日間

息子は 父に付き添うが
解脱しそうなのは 息子の方

仕事で顧客を逃し 娘は婚約破棄

父さん 一緒に帰ろう

もう行きなさい

息子は行き 父は逝った

残された家族の泣き笑い

対面ばかり気にしていた 息子は
父の 棺の重さに 家族の重さを知る

世間体から 解脱したのは
息子の方だったのかも知れない
meg

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2.5
歌、踊りがなく静かなインド映画
なぜガンジス川がインド人にとって聖地なのか少し理解できた。
バラナシ行ってみたい。
skichi

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3.9
バラナシへ行ったことがある身としては何とも言いがたい感慨。
あの場所の独特な雰囲気は映像では伝わらないのだけど、
それほどヒンズー教の信仰に厚くない息子が
次第にガンジス川に何かを感じ始めたように
見てる側もじわじわくるものがある。
ガンジス川での祈祷のシーンとか、
ガンジス川のシーンは何故か泣きそうになってしまった。

息子のように、今のインドの人もそこまで聖なるガンガーを信仰対象としてみてないのかもしれない、
けど、やっぱあそこには何かあるんだろーな、と。
それも次第に変わっていくのか、変わらないのか…。
だけど誰も心の拠り所にするものは必要なんだろな、と。

父と息子のよいお話でした。
割と普通のストーリーではあるけど、
舞台がバラナシってだけで絵になるし力が違う。
それがインドパワー。

生まれ変わったら、
「人間じゃないとだめか?」
ってのが何か素敵だと思った。
やっぱガンジス河ってインドの人たちの聖地なんだろなぁ…
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