ボサノヴァ

ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談のボサノヴァのレビュー・感想・評価

2.7
英国産オムニバス・ホラーと聞いて、お盆に納涼してきました。

ハマープロダクションと幽霊屋敷の国・イギリス!ということで、気品と格調高い恐怖を期待したのだが、実際は、トランシーバーが急にデカい音をだしたり、油断した背後からお化けがワッみたいな、割とベタな力技の連続。これが、いちいち結構びっくりさせられるので、だんだんムカついてくる。(怖がりに行ってるくせに)

話の構成は、インチキな降霊術師のウラを暴くことを生業としている教授(童顔)が、これは本物かもしれない、説明がつかない、という3つの心霊現象について、当事者へのインタビューに回るという「ほんとにあった呪いのビデオ」の「岩井夫婦編」のような作り。

しかし3つとも、何の物証もない口述、しかも正直どっかで見たホラー映画のパクりのような出来で「こんなん、ぜんぜん信憑性ないやん」とこちらが冷めまくっている横で、しっかりビビりまくって汗だくの教授(童顔)が心許ない。

そんなこんなを続けていると、突然ある人物の再登場から変な流れになってきて、物語はどんどんあさっての方向に。。。
こっちが口をあんぐりしている間に、どうでもいいようなオチがつく。

確かに伏線らしきセリフはこれでもかと出てきたし、辻褄が合ってないわけでは無いと思うけど、別に普通のオムニバスホラーで良かったんじゃないかなあ、と。まあでも、今日日、単なるゴシックホラーでは間が持たないのかな。
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