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北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイのkyokoのレビュー・感想・評価

3.5
Filmarks試写会にて。

なんでライバッハが招致されたんだろうと思っていたら、以前から北朝鮮のアーティストや文化人と頻繁にコラボしていた今作の監督やプロデューサーが根回しして実現したものらしい。
過激なバンドと過激な国をミックスさせたら、どんな化学反応が起きるか期待したが、パフォーマンス自体そこまで過激という感じじゃなかったし、なによりみなさん大人で我慢強くて全然クレイジーじゃない(笑)
北朝鮮サイドも監視しているようだが物々しい感じではない。ただうろうろとしているだけならいいが、たまに余計なことをしてエンジニアのお兄ちゃんを困らせる(でもキレない)。
歌詞や映像に対する検閲的なダメだしはもちろんあったが、思ったよりも本番でOKになった曲数は多かった。

リハーサルで音楽学校の生徒たちと歌った「アリラン」が本当に素晴らしかった。彼女たちの美しい歌声とライバッハのアレンジが不思議とマッチするのだ。本番でこれを聞いた北朝鮮の人たちがどう思ったかを知りたかったのに、残念ながらパフォーマンスが観られたのはオープニングの一曲のみだった。

監督のインタビューによると、本作の使命は“解放すること”だという。この映画を観た人の、北朝鮮に対する固定観念の解放であれば一応成功したと言えるかもしれないが、北朝鮮の人々がロックで解放できたかどうかは微妙。