初めは、台湾ドラマのような女達の心の声の描写が気になった。女のキャリアの長い自分にとっては一字一句違わない、答え合わせでしかない彼女達のつぶやきが不必要に感じられて。けれども、幅広い世代性別(男とか女の括りに限らず)の人々が観るとすれば、字幕や音声ガイドのような役割があって良かったのだと思い直した。本音と溜息がダイレクトに相手に伝わっていたら、男と女がこんなにわかり合えないはずはないよねw。
アリスさんの、自分の中を通りすぎて行った男の顔がない(映さない)演出は好み。(俳優さんが誰かすぐわかったがちょっと気の毒な気も)
メタファーもしっかり解りやすく描かれていて心地良い。男性監督が撮ったらどんな風に料理されるか興味が湧く。大事なことを蔑ろにしがちな自分に渇を入れてくれる作品だった。