けーすけ

食べる女のけーすけのレビュー・感想・評価

食べる女(2018年製作の映画)
3.0
2020/03/14(土) Amazonプライムビデオにて鑑賞。原作未読。
タイトルから料理がいっぱい出てきて、それを女が食べまくる映画かと思ったらちょっと違った。笑

女優陣がめちゃ豪華。主演の小泉今日子を筆頭に、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香と全員普通に主役クラス。


小泉今日子が演じるのは雑文筆家で古書店を営む敦子(トン子)。彼女と、彼女に関わる人間模様を描いたオムニバス的な群像劇。取り巻く主要どころの登場人物としては、トン子の担当編集者の圭子ことドド(沢尻エリカ)とTV制作会社で働く多実子(前田敦子)。そして料理店「道草」を営む幼なじみ・美冬(鈴木京香)。
(あとトン子の飼いにゃんこの「しらたま」がキュート♪)


食事もストーリーのキーポイントとして要所要所で出てくるのですが、彼女達が食べたいのは「愛」と「幸せ」。
ほんと、女性だけが集まると恋愛観や性に関して、結構生々しく語るのですね…笑

僕みたいな男性の勝手な想像だと、女性って強くて逞しくて…といったイメージを持っているのですが、本作では惰性で付き合ってぬるま湯みたいな中で結婚をしていいのか迷ったりする多実子とか、前の彼と別れてから長く一人で生きてきたので恋の仕方すら忘れた圭子とか、ダメダメな話がフィーチャーされてて面白かったですね。


沢尻エリカ演じる圭子の前に現れる男性が、ユースケ・サンタマリア演じる冴えないサラリーマン・タナベ。物産展で良い太刀魚を見つけたからつい買ってしまうという、謎の魚&料理好き設定。笑
彼と彼女との出会いと、一緒に食事をするくだりが謎すぎて大好きです。ちょっと仲良くなって沢尻エリカとシャブをキメ、、、じゃなくて魚のしゃぶしゃぶをつついたりとか、そこからの絶対に肩から上しか写さないベッドシーンとかがツボでした。


あとダメンズを捕まえがちな広瀬アリス演じるあかりのキャラもツボ。めちゃ可愛いのにダメな男ばかりに引っかかっちゃうって子、実際にいそう。作中では後半に爽やか好青年(小池徹平)と出会い、彼女は「よっしゃ!!」とガッツポーズをするのですが、初デートでレンタカーの軽バンに乗ってやって来る奴はどうかと思うぞ、、、。


特に大きな盛り上がりとかはなく、淡々と各エピソードを繋げていく話でしたが、のんびりと見られる映画でした。
ほんと全体的に薄味な作りで(料理としては健康的ですね!笑)、観終わっての最初の感想は「卵かけご飯食べたい」でした。興味があれば、ぜひ。


[2020-026]
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