バルバワ

インサイドのバルバワのレビュー・感想・評価

インサイド(2016年製作の映画)
1.7
クソ暑い日が続きますねってことで肝を冷やしたくなり今作を鑑賞した自分が怨めしいです。

いやぁ、なんだよ…もう。本当に後味が悪い。つまらないのはまだ我慢できますが、その上後味の悪さが加わるととんでもないことになりますね。

あらすじは妊婦のサラは交通事故により耳が不自由になり補聴器をつけざるを得なくなる(+旦那を亡くしてしまう)。しかしお腹の赤ちゃんは問題なく大きくなって、そろそろ臨月って時に謎の女がサラん家のインターホンを鳴らす…的な感じです。

毎回この手のホラー映画で登場人物がバカになる問題があります。今作も例に漏れずというかバカばかりです。お母さんもお向かいさんもお巡りさんも皆バカー(バカー♪)バカー(バカー♪)としんごママならずとも歌いたくなります。

しかも、ホラー映画として致命的に怖くない…というのも今作はホラーの中でも家宅侵入というジャンルになるので、いかに犯人に見つからずに脱出できるかというハラハラや犯人がいつの間にか距離を詰めてきた際のドッキリ感が怖がらせのミソになると思うのです。つまり主人公目線であればある程、犯人が画面に映らない程観客は恐怖を共有しやすいのですが、今作は犯人を結構映します。しかも犯人がサラを襲う時に限って犯人視点とかにもなるんですよ…怖がりようがない!音楽もなんかショボいし、サラの補聴器設定が中盤以降全く生かされないし…

ここまで前述したことは私がつまらないと感じた部分です。問題は後味の悪い部分でして…終盤犯人が何故サラを襲うのかが明らかになるのですが、全く納得できるものではなくむしろ「じゃあ、お前達がお互いの顔知らないのはおかしくね?」と思っちゃったし、その後のサラの悪辣っぷりが本当に腹立ちました。特にサラの「変な名前」発言には危うく舌打ちをしてしまう程でした…お前が一番バカにしちゃいけない名前だろ!!

間違いなく今年ワースト候補です。もしかして観る方によってはイライラし過ぎて気絶してしまうかもしれません。今作の原作である『屋敷女』は観てみようかな。
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