ノラネコの呑んで観るシネマ

インサイドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

インサイド(2016年製作の映画)
3.1
フランスの怪作ホラー「屋敷女」のリメイク。
舞台はアメリカに移り英語劇に。
単体で観ると出来はそんなに悪くないのだが、オリジナルを知らない方が楽しめたと思う。
アラブ人青年がいないのをはじめ、色々変わっているが、大筋は同じ話。
ただ改変部分があまり生きていない、というか突っ込みどころに。
難聴設定は殆ど意味が無いし、アメリカで「an officer down!」がリポートされてから、応援が来るのにあんなに時間かかるのはあり得ない。
まあ「屋敷女」が大好きという人にはオススメできないな。
諸々やり過ぎ感がエクスキュースとなっていたオリジナルに比べて、全てが大人しく普通の映画になっちゃた。
何よりあの壮絶な愛憎のもたらす絶望を、中途半端にハリウッド好みの“良い話”にしやがったのは罪深い。