なつ

ラジオ・コバニのなつのレビュー・感想・評価

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)
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I.Sから街を取戻したその後…
瓦礫と化したシリアの街“コバニ”(クルド人が居住)にラジオ局を立ち上げた女子大学生を追ったドキュメンタリー。
荒涼とした瓦礫の山、正視に耐えられないご遺体が無数に映し出された。
監督は言う、『ああいう死体を5分と見ていられないなら、死体に囲まれて何ヵ月も生きなければならない子どもの気持ちは感じ取れない』と。
I.Sは居なくなっても、シリア内戦は続いているので、本作上映の意義は大きい。
彼女の張りのある声、生を強く感じる。
ラジオを聴いて、あっ街と繋がっていると感じた人々も多かったのではないか。
本作は、クルド人の問題には触れられていなかったけども…
この裏には、クルド人の国づくりにかけた情熱と苦難…国家樹立問題も影を落としていると思う。
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