オンデマンド配信で鑑賞。
自宅で観るときは必ず二回観るのですが、これは…無理でした。
シリア北部の町、コバニ。
占拠ののち解放された町で、アレッポ大の学生がラジオ放送をしている。
内容は現在の自分たちの街が置かれている状況…
爆破され、破壊された街、その中にある死者の亡骸を片付けるシーンからもう目を覆いたくなるような場面の連続…
なのにそれを日常として眺める子供の姿…
亡骸をまるでなにかのもののように処理していく姿にもショックなのだが、それを日常としてしまっていることの恐ろしさ。
友人知人が処刑されたり惨殺されてもどこにも持っていきようのない悲しみや怒り。
その気持ちがラジオを通して淡々と語られる。
戦争には勝ち負けなどないのだ、ただただ愚かしいことなのだと。
画面からはあふれんばかりのその想いが伝わる69分。