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トゥルース・オア・デア ~殺人ゲーム~のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.1
真実か挑戦か?
リアル「Truth or Dare」ゲームをさせられる羽目になった若者グループが、友人たちに内緒にしてた本音を悪魔に強制的に暴露されてドロドロ関係になっていくティーン向けホラー。

評価ボロクソな映画だけど、割と楽しめました!本作はブラムハウス製作なんですけど、今年日本公開のブラムハウス製ホラーって何かありましたっけ?あんまり見てないような気が…。『インシディアス最後の鍵』もDVDスルーだったし。本国の方では『upgrade』とか『ハロウィン』とか注目作多かったけど、日本公開で言えばA24が今年は凄かったですね。

あらすじ…
若者グループが卒業旅行で訪れたメキシコ。旅行最後の夜をバーで楽しんでいた。そこで主人公オリヴィアに声をかけてくる男が…。人の良さそうなその男と意気投合して、男に誘われるまま廃教会へとついていくオリヴィアたち。そこで酒を飲んでいるうちに「Truth or Dare」ゲームをしようという話になり、その場でノリで始めてしまうがそれが思いもよらぬことに発展していき…。

どっかで見たことあるようなゲームですが、日本で言ったら王様ゲームみたいなもんですかね。その場で1人を指名してTruthかDareを選ばせる。Truthを選んだら質問に対して真実を答えなければならない。Dareを選んだら言われたお題を実行しなければならないって感じのゲーム。

本作はそのゲームマスターが悪魔だったら…ってお話。悪魔の問いかけに対してTruthを選ぶと友情をぶち壊しかねない真実を強制的に言わされ、Dareを選ぶと命をかけたミッションをさせられたりするわけです。拒否したら即死。

自分の番になると突然周りの人がパウルレ二監督の『笑う男』(未見)のジャケ写みたいな表情に大変身して問い詰めてくるのがめっちゃ不気味。どこにいても何をしてても自分の番になるとその場にいる誰かが大変身して「Truth or Dare」って聞いてくるので逃げられない。でも家にひとりで誰にも会わずに引きこもってたら安全なようです(笑)

このゲームのせいで友情に亀裂が入ったり、逆に絆が深まったりするわけです。仲の良い友人同士の間柄であっても「心に巣食う魔」というのは必ずあってその魔からは絶対に逃げることはできないとか、その魔を受け入れることで真の友情が育まれる的なことを描いてそうに見えるけど、特に何も考えてなさそう。終盤とかなんでもありだったし(^_^;)

正直ポンコツ映画なのは間違いないし、全く深掘りをしようともしないペラッペラな内容なのですが、今年公開の『セブン・ウィッシュ』と同様にティーン向けホラーのツボを押さえた作品だったと思います。大ヒットしたというのも納得!
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