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オープンハウスへようこそのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

オープンハウスへようこそ(2018年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

2018年。

父の事故死により経済的な困窮が極まったシングルマザーとその息子が、母親の妹夫婦の所有する別荘に借り暮らしをさせてもらう。オープン・ハウスの日には家を出るという約束で。

可哀想なシングルマザーとその息子が正体不明の侵入者に散々いじめられた挙句殺される不条理映画。

物の位置を変えられる、シャワーのお湯を水に変えられる等、嫌がらせをいろいろ受けるのだが、極め付けは「コンタクトを無理やり外される」。

オープンハウスの別荘に間借りしてるような貧民に人権はない、何をされても文句は言えないとほのめかしているような、不快な映画だった。

侵入者の正体も結局明らかにしないし、最後に車で走り去ったのが誰かも分からない。伏線の回収をまったく行わない雰囲気映画のように思える。

貧困に陥ると食事が炭水化物やレトルト食品だけになる描写はリアルでよかった。

それにしても、父親が車に轢き殺されて亡くなったのに、加害者側からまったく保険金が下りないのとか、母親が失業中にもかかわらず仕事を探し始める様子がないのとか、いろいろと腑に落ちない点はあった。
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