現代は“THE WIFE”というだけあり、主人公は作家のジョセフではなく奥さんのジョーン。
邦題の“天才作家の妻 40年目の真実”とトレーラーでなんとなく“真実”は分かってしまうのだが、注目すべきは主演のグレン・クローズ!全てを知っているはずの彼女は最後まで何も明かさず。でものその表情で全てを語っている。
途中からクリスチャン・スレーター演ずるライターが執拗に真実を暴こうと躍起になるが・・・
ストックホルムという都市は“名前”でしか知らないが、凄い都会なのが分かった。ノーベル賞受賞の会場や受賞者や家族が集まり、それにジョセフの専属カメラマンが怪しげで、物理学者の奥さんの視線が意味ありげで・・・
老夫婦の姿と40年前の若かりし二人の場面が挟まり、物語はクライマックスの授賞式へ向かっていく。
特に印象に残ったのは最後の方のある事件?の後の表情。悲しみでもなく後悔でもなく怒りでもないがその全てを含んでいるけどどれでもない。あんな顔できる人っている?
夫婦とは?妻とは?女性、特に既婚者には観てもらいたい作品です。