天才作家の妻 -40年目の真実-のKeitanのレビュー・感想・評価

20191007 101
全く予備知識なし。ツタヤ店頭のオススメでレンタル。予想外に面白かった。
ノーベル賞を受賞するという人生最高の瞬間に明かされていく夫婦の真実。序盤は淡々と進む仲のいい熟年夫婦の物語かと思いきや、効果的にインサートされる出会った頃の二人や、夫婦を付きまとうジャーナリストとの会話によって次第に夫婦の秘密が明かされていく。割とシンプルな物語なのに惹きつけられるのは役者達の達者な演技のおかげだと思う。ノーベル賞というお祭り騒ぎのイベントに心から喜べない妻には何かあるとは感じつつ、こんな結末が待っていたとは❗️物語は後半からグッと緊張感が増して引き込まれていく。
一番印象に残るのは授賞式に国王からあなたのお仕事は？と問われた時に夫人が答えた「アイム、キングメーカー」というセリフが彼女の人生の全てを示している。
とはいえ、いろいろあった人生の最後に妻が最後に見せる表情は、40年色々あっても夫を愛していたことこそ真実。という余韻の残るラスト。