天才作家の妻 -40 年目の真実-の作品情報・感想・評価

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「天才作家の妻 -40 年目の真実-」に投稿された感想・評価

家族であっても、家族だからこそ敬意は大事ね。

このレビューはネタバレを含みます

作家とは全くもって安らぎとは無縁なのかな?

満たされない心が傑作を生む。
むしろ幸せであったなら、生まれる事のなかった作品たち。
そのマグマのように内側から自分を責めたて追い立てる感情を作品に込めてきた妻。
浮気する旦那への煩悶を糧に
作家である旦那のかわりにずっと執筆を続けた妻。

旦那は旦那で引け目から家事を請け負い、不安から浮気にはしる。

そしてクライマックスで
離婚を迫る妻に
何故今、離婚するというのか?
と尋ねるのだ。
いつ離婚されてもおかしくなかった。
むしろその方が楽だったのかもしれない。
でもここまできて??
今??

それに対する妻の答え
「あなたを愛しているから」が
この映画のオチなのか?

だがそれなら夫が死ぬというエンドではなく、生きていてもいい筈だ。

だとしたら…

白いページを手のひらでそっと撫でるあのエンディングは…

泥にまみれて生きるのか。
隠れたまま、生きるのか。

読まれなければ意味がないと言われ
夫名義でも読まれる事を選択したのであれば
泥にまみれるのかなあ…

主演女優賞逃したけれど
彼女の心の動きは目が雄弁に物語っていた。

それにしても長年連れ添った夫婦ってやっぱりもう身内で家族で自分の一部みたいなものなんですね。

なんかそんな風に思えました。
mako

makoの感想・評価

3.9
ノーベル文学賞を受賞した作家ジョセフ(ジョナサン•プライス)。ジョーン(グレン•クローズ)はジョセフを慎ましく支え、誰の目にも理想的なおしどり夫婦と見られていた。 
授賞式が開かれるストックホルムへ息子と共に行くが、記者のナサニエル(クリスチャン•スレイター)からジョセフにまつわる疑問をジョーンに問いかける。 
そこから夫婦の秘密やジョーンの過去などが明らかになっていく。 

ジョーンは若い頃、作家の有望株だったがその当時女性では作家で成功するのが難しいと言われ作家になることを断念していた。ここにも当時、男性優位社会で女性軽視があったことに軽くショックを受けました。
そしてジョーンはジョセフを支えることになる。 

ノーベル文学賞という偉大な賞を受賞した夫を複雑な気持ちで見つめるジョーン。夫を愛しているものの、成功を遂げた影にはジョーンの才能があったからこそ。 
スポットライトに立つ夫と影から見守る妻。 
そしてそんな胸中を知らない無遠慮で不躾な夫。 
このモヤモヤした感じや夫にイライラを募らせる妻の構図に惹きつけられ目が離せませんでした。 

複雑な感情を目や表情だ見事に演じたグレン•クローズ。知らない女優さんかと思っていたら『アルバート氏の人生』で主人公を演じていた女優さんということを後から知りました。 

『アルバート氏の人生』のレビューはこちら
https://filmarks.com/movies/52993

『アルバート氏の人生』も、その当時女性が一人で生きるには困難な時代で、女性が男装して男性として生きていく物語でした。なんだか本作に共通する物語で、グレン•クローズさんはこういう題材に興味があるんだなと思いました。 
『アルバート氏の人生』では見事に男装されてて男性にしか見えず、本作のジョーンと同一人物と分かりませんでした。 
ラスト、『アルバート氏~』より本作の方が救いがあってよかったと思いました。 
私はジョーンに感情移入をして観たのでジョーンの気持ちがよく分かり共感できました。 
男性が観たらどう思うのかしら^_^; 

若い頃のジョーンを演じたアニー•スターク。母はグレン•クローズなんですね。どおりで何かグレン•クローズに似てるなと思った。娘なら納得です。

中々面白く楽しめました( ̄ー ̄)ニヤリ 
でもちょっと物足りなさを感じました。 


字幕翻訳 牧野琴子 
劇場鑑賞 #22
2019 #36


◆雑談
Blu-rayレコーダーが壊れてしまいました。ちょっと動作がおかしいなと思っていたら、録画リストが開かず。録画していた映画が何本もあったのに観られずじまい。またテンションが下がってしまいましたが、新しいBlu-rayレコーダーを夫が買ってくれたのでよかった〜😆 またバンバン録画していこうっと笑
夫は小説で名声を得ている。
常に妻のお陰だとスピーチするけど、ダメ男だった。
それで良いの?!
と逆に叫びたくなった。
YossieR

YossieRの感想・評価

3.0
帰りの飛行機5本目
ノーベル文学賞を受賞した作家とその妻の話
ほっこりを期待してると痛い目見る作品

俳優さんどっかで見たことあると思ったら007トゥモローネバーダイのラスボスだったわ
Ami

Amiの感想・評価

4.0
夫婦ってかなりむずいって思った
結婚も離婚もぜんぶむずい
ふじこ

ふじこの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

妻が隠してきた真実とは何なのか…?観る前から結構考えてて、ほぼ考えてた通りでふむふむ、って感じだったけど、唯一考えてなかったなと思ってハッとしたのは、妻はそんな旦那さんを愛していたのか?ということ。
どっちだったんだろうな、と思うけど、あの倒れた旦那さんをすぐ介抱して見つめる眼差しは愛しかなかったよね?って思った。演技とはいえ、あの優しい目力にドキッとして、一番印象深いシーンだった。
kaju

kajuの感想・評価

3.9
ノーベル賞を取った作家の妻という稀有な立場の話だったけど、あふれ出す愛と憎しみは想像より遥かに生々しかった。
この夫婦の関係性で最も一致させるべき感覚が違っていたのがやるせない。
Du

Duの感想・評価

3.3
主演の女優さんの演技がとてもかっこいい。バーであしらうシーンは大好き。
終始妻のジョーンは強い女性と感じた。時代の流れには従ってしまったけど、夫をたてるという信念で動き、最後まで尊重する姿はある意味かっこいい。影で守るというしんどいことを40年もできるなんて。

映画自体は静かに冷静に、でも時々さざ波をたてながら進んでいく。話の裏自体は聞いたことがあるようなものだし、ゆっくり説明していくので特にどうと思うことはなかった。
当時作品を出すときの形式も少なく、型にはめたものばかりだったんだろうな、と理解。
一方夫は少し妻に依存気味?すぐどうしたらいい?と聞いたり一緒に行こうとか何するの?とかちょっと束縛系。仲が良ければ妻のこと大好きなのかな、で終われるけどそうでもない感じがまた苛つきを演出している。けど夫の立場からすると自分の印象づくりと手助けのために常に側においておきたかったのかもしれない。


40年生活を続けていく中で、夫の態度や周りの反応への不満は溜まっていったのだろうな、と思う。普段はそう感謝しないくせに、皆の前では謙虚に妻への愛や感謝を語る。それが決まりだといって大舞台でも。見始めた時点では、みんなに紹介しまくるのは夫側も感謝してるのかと思ったが、次第に周囲の人に妻を大切にする人物像を自分のために印象づける人に見えてきた。ジョーンもそれが繰り返されることで屈辱感が強くなったのではないだろうか。そしてあの「書かない」がトドメをさした。あとノーベル賞も企画性や設定より文章力が評価されたっぽいのがなお悔しさに拍車をかけたのでは。

少しドキドキしながら、でも共感もあり冷めた目で見るところもあり。静かな映画館で見られてよかったと思う。
ちなみに冒頭のシーンはちょっときつかった(笑)そこから始まるのはちょっと(笑)

シアター9のF7。ちょっと下だったのであと2列ほど上、左に1席がちょうどいい。スクリーンは大きい。
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