前半、気付かぬうちに輪っかが首に巻かれていて、それを終盤キュッと締められた感じ。
ドイツ・ナチ党ナンバー2ゲッベルスの秘書を務めた103歳の独白。
ナチ党で働いた経験を、開き直ることなく、言い訳のような懺悔の枕詞を付けずに誠実な言葉で語っている。これはとても貴重な記録だと思う。
ただ自身の職務を誠実に遂行しただけなのに、見えないところで他者を傷付けた。今、我々も似たようなことをやっているのではないか。特別なことを平凡に経験した103歳の苦悩が、平凡な我々への戒めのように感じられた。
彼女から見えないところで行われていたことに関する衝撃的な映像あり。劇場のあちこちから思わずの声が漏れていた。その他、他の映画では見たことのない種類の当時の映像多数。