くう

ゲッベルスと私のくうのレビュー・感想・評価

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)
3.5
岩波ホール。

ナチスの宣伝大臣であったゲッベルスの秘書をしていたポムゼルへのインタビューにホロコースト映像を交えたドキュメント作品。

113分のほとんどは103歳であるポムゼルさんのアップで構成されている。刻まれたシワに過ぎた年月の長さを見る。

とはいえ、103歳とは思えないほどシッカリし、悲壮感よりは懐かしい思い出話の様相を漂わせる語り口には「私は何も悪くない。」しか感じられず。

いや、現に何も知らなかったのだろう。知っていたからといって何も出来たはずはないし…と思いつつ複雑な気持ち。

ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」をちょっと思い出す。このアップの連続は、表情の一つも見逃すなというメッセージなのだろうか。と考える。

「抑圧」「洗脳」「従順」と時代の関係性を見る作品。