猫

ゲッベルスと私の猫のレビュー・感想・評価

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)
3.9
これ程までに深く刻まれた皺は初めて見た。
それに相応しい苦悩を話し出すのか?と思っていたが
……
言い訳にしか聞こえず……
彼女の話は、まるで他人事のよう。
だからこそ
彼女が話すように
ああなったのには、ドイツ国民全員の責任を感じる。
吐きたくなるような衝撃的な映像。
そのフィルムを直視し、忘れてはいけないのだ。
本を読んだ方が深くわかるかも?とも思ったが観て正解。
白黒フィルムの慟哭。
彼女の語りから感じる、この他人事感は
過去のよその国の話ではなく
もしかしたら自国の
現状になりつつあるのでは?と恐怖感を持った…
隣の観客は十回以上、腕時計を見ていた。
これこそ恐怖。

 2018.7.27 名古屋シネマテークにて鑑賞
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