ちろる

アヴァのちろるのレビュー・感想・評価

アヴァ(2017年製作の映画)
4.1
アヴァ役の少女がとても可愛いし、脱ぎっぷりもよくてさすがフランス映画といった感じ。
失明する日が迫っている13歳の少女が、バカンス先の海辺で今後得られなくなるかもしれない夏のひと時を得ようとする。
絶望と、なげやりな気持になったアヴァの危なっかしいシーンに緊張感漂う前半と打って変わっり、突然後半突然ボニー&クラウド風に頼もしくて、アグレッシブになってくるアヴァに呆気にとられてしまう。
そしていい意味で統一感なく前半と物語の印象が変わってくるのも変わった印象で面白かった。

白い砂浜にポツンと佇む古い要塞と、身体中を泥で塗ったシーンも、黒い犬と青年の逃避行、構図、色彩全ての映像がおしゃれで、邦画じゃ絶対に真似できない雰囲気の連続で、センス良すぎて唸った。
母親にイラついてでも、どこかで精神はまだ母の保護下に13歳の少女らしさのアンバランスな感じも愛おしいアヴァでした。
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