【カニバリズムは可愛く創れる】
お菓子みたいにカラフルな人食い歯医者の恋物語。
しかも無声映画でした。
隅から隅まで1mmも狂いのない美しい世界観にフランス語の字幕がとってもお似合いです。
冒頭のボディパーツ粉砕マシンのデザインはサンリオとコラボでもしてるんかと思いました。
どうやったらあんなに可愛い破壊の美学を思いつくのかしら?素敵。
歯医者が恋に落ちた女性キャロットさんが名前のまんま人参の擬人化みたいなビジュアルで私まできゅんとしました。
彼が必死に恋した相手の食事の趣味に合わせようと頑張ってるところ可愛いかったなー♬
フォークで頸動脈ぶっ刺してからの抜き差しシーンは最高すぎて笑った。
ギャグのセンスも非常に好みです。
主演お2人の名前も意味ありげで気になりました。
歯医者はOscar Montgoûtさんで、名字が"MON GOÛT(私の好み)"と言う単語に似ているし、キャロットさんの名前と苗字はMille Carotteで、フランスのデザートMille-feuille de carottes(人参のミルフィーユ)みたいな名前だなと。
歯医者が見たお助け天使の白昼夢?でやたら人参推しされてたのって彼女の名前に引っ掛けてたんですね。
からの最後のカットの意味は野菜の人参は食べれるようになったって事かな?
栄養満点ベジタブルフィニッシュなのか人肉キャロットさんを食べちゃったメタファーだったのか。
どちらにも解釈できるように作られていて良きです。