牛猫

ストロークの牛猫のレビュー・感想・評価

ストローク(2017年製作の映画)
3.0
周りとの接触を断ち殻に閉じこもるような生活をしていた男が、1匹の黒猫との出会いにより変わっていく話。

こだわりが強く、自閉スペクトラム気味の男性が主人公。
食事やお風呂や掃除に至るまで、少しの妥協も許さず徹底している。隅から隅まできっちりしていて観ている分には気持ちいいけど、本人は生き辛いだろうな。
広場のシーンは居心地の悪さがこちらにも伝わってきて居た堪れなくなった。
そんな青年が黒猫と出会ってどうなることかと思いきや、意外なラストにほっこり。
新しいものや、未知のものに触れるのってとても勇気のいることだし、怖いことでもあるけど、自分を成長させてくれるものでもある。
ずっと殻に閉じこもっていた主人公の最後の表情が全てを物語っていると思った。

そして猫の可愛さは無敵だと再認識。
爪研ぎで壁に傷をつけたり、この時期は抜け毛が大変だったりで、良いことばかりじゃないけどやっぱり可愛い。
猫に限らず動物って、荒んだ心を癒してくれる力があると思う。
牛猫

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