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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのjjのレビュー・感想・評価

3.8
予告編1回見ただけ。なるべく情報入れずに見に行った。
シャロン・テート事件は知ってた。ポランスキー監督の奥さんでカルト集団に殺された・・くらいの。この映画で深く知ることになった。
1969年ハリウッド。知らないことだらけ。
当時の映画やTVドラマや俳優たちの名前、ラジオから流れる音楽、街そのものがスクリーンいっぱいに出てくる出てくる。
タランティーノ監督のノスタルジー。

序盤から淡々と話は進んでいって少し不安になる。物語がない。。どうしようって、どうなる?って。ブラピも表情変えずに淡々と少し薄気味悪く、でもカッコよく。アル・パチーノもがっつり絡んでくる感じでもないし。が、ディカプリオは面白演技で笑わせてくる。マーゴット・ロビーも主役二人とのやりとりがあるのかと思ってたら・・。なかなかつかみどころがない前半部分。しかし最終的にはあの事件へと進んでいくのだろうからどんな着地点を用意しているのかワクワク感は続く。

で、思ったのがこれはタランティーノ作品に触れたことがない、あの事件を知らない、ただ単にこの二人のスターを見たいがために観に来た人たちはえらい目に遭うんじゃないかと冷や冷やしてしまった。まあ、どうでもいいことだけど。

この作品は相変わらず監督の趣味が全開で小ネタがたくさんあって、当時の雰囲気を知ってたり、ハリウッドに行ったことがあるとか、そこに住んでたよーという人たちには最高の作品だろうなあと。正直観終わってピンとこないというか、情報量の多さに圧倒されるというか。当時の事を全くわからない自分はパンフレットのトリビア集にだいぶ助けられたのでした。
タランティーノの集大成か。なるほど。
また鑑賞すると違う見方ができるかもしれない。
once upon a time~昔々のおとぎばなし。
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