あおや

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのあおやのレビュー・感想・評価

3.6
舞台は1969年のハリウッド。
ピークを過ぎた落ち目の俳優リックとその相棒でスタントマンのクリフ。ハリウッドでもがく彼らの人生に、実際に起こった悲劇【シャロン・テート事件】が交錯していく。
ブラピ×ディカプリオという初共演の二大巨頭を筆頭に錚々たるキャストを携え、タランティーノ自身のハリウッドへの想いが詰め込まれたフィクションムービーである。

そもそも【シャロン・テート事件】とは

かの有名な映画監督ロマン・ポランスキーの妻で当時新進気鋭の若手女優であったシャロン・テートが、カルト集団に殺害されるという衝撃的な事件である。彼女は妊娠中であり、母子共に死亡。このあまりにショッキングな事件は後のハリウッドにも大きな影響を与えることとなった。

タランティーノがこの“映画”を通してどんなことを伝えたかったのか。クライマックスの痛快なバイオレンスをはじめ、節々で感じさせられる彼の“想い”に触れるあっという間の160分。

そして対象的なキャラクターを演じる主演二人の期待を裏切らない存在感、演技にはやはり惹かれるものがあった。

私自身、知識不足で分かりづらい部分も多々あったので上記事件をはじめ自前知識を入れていること前提に鑑賞すべき作品であることは間違いない。
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