一五四

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの一五四のレビュー・感想・評価

4.0

2019/9/1

おい、コレ予習必須でしょ!情弱だしゆとりだから「シャロン・テート事件」なんて聞いたこともないよ。コレ知ってると知らんとで鑑賞後の充実感全然違うよなって。そんなワケで、「え、コレで終わりかあ..。」とモヤついたラストを迎えてしまったので、私と同じ轍を踏まないためにもほかの方々のレビューにもある通り、これから見る方はぜひぜひ「シャロンテート事件」をググってあそばせ。

さて、そんな無知の状態で『ヘイトフル・エイト』以来の劇場で観たタラちゃん作品の新作の印象は「熟成したワイン」。
それ故に、初っ端から、タラ映画おなじみの「血、暴力、無駄話」という素材剥き出しの三大欲求を期待していると少しだけ肩透かしを食らうかもしれない。
かといって、「まあそろそろ引退らしいしタラさんも“オトナ”な方向に舵を切ったのかな..」としみじみ鑑賞モードになっていると、怒涛の展開が始まる。このカタルシスがたまらない。全体を通して郷愁に浸るかのようなストーリー運びにも関わらず、3時間が長く感じるようなことはなかったのはさすが監督の手腕!ということなんでしょう。

演技のことなんてよくわからないけど、ディカプリオはやっぱり格が違う。画面に絶対的な安心感がある。「あなたの演技は私の人生で1番だわ」は役柄にではなく、タラちゃんがディカプリオに贈った言葉だと思いたい。お世辞なんかじゃない、無垢な少女にコトバを託すくらいなんだから。

シャロンテート事件の概要を知らずに観てしまってこと、映画のところどころに隠された監督のこだわりなど、一度観ただけでは感慨を回収しきれないな、と感じた。また観るかどうかはわからないけど、身の回りにこの映画を観に行くつもりの人がいたら必ず言っておく、「シャロン・テートをググれ!エンドロールはおまけ付きだぞ!」と。