らんちゅう

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのらんちゅうのレビュー・感想・評価

3.8
仕入れた前情報は実際にあった事件をもとにした作品だよってことだけで、ネタバレに繋がるかと思ってどんな事件かはまったく調べんで観た。から序盤中盤なにか起こりそうで特にそこまで起こらず、何に向かってるのか何が進んでいるのか分かんなくて若干ポカンと、タランティーノ監督にしては大人しいな~と思ってたけど、面白いはちゃんと面白く(映像さすが~)いつもの最後のドンパチ期待して観てた。ら、それまでのわりと平坦を晴らしまくる凝縮されたパワードンパチにやられた。やっと来たタランティーノ節~!とワクワクした!けどこれまたひと味違って感じた。強すぎるブラピさんと犬ちゃんにやられる3人ざまあなんだけど、やられにやられ過ぎてて結構怖かったしちょっとひいた(笑いながらね)。怖いていうのは8割がた、やられて崩壊しちゃって大絶叫するあの女の姿なんだけども、若くて未熟な女があんなにドチャクソやられると実際ああなりそうなリアルさある。そっからのプールにバーンで慌てるレオ様は可愛く癒しで、当然のように放つ火炎放射器は笑えた。でも防衛反撃といえど個人に対しての火炎放射器って普通残酷でそれこそブラピさんの反撃シーンと同じようにひきそうだけど、そこ和らいでるのはやっぱレオさまのパンダ的魅力か。ここ書いて今思ったけど、反対にブラピさんて絶対王的な強さがあるなあと。ブラピさんが歓迎されないヒッピーの集落のシーン緊張感あったけど、その緊張感てブラピさんがやられてしまいそうと…と心配になるものでなく、逆にブラピさんがヒッピー達に与えている緊張感が自分にも伝わって来るものなんた気するんよな。そーなるとやっぱりやられ過ぎて叫びまくる女が8割がた怖いと書いたけど、僕はブラピさんをも怖いと感じてたのだと思う。それは役の過去の妻との噂もあるけど。
やっぱ大興奮したのはラストシーンだけで肩透かしといえばそう。まあ事件をちゃんと知ってたら、ひくことなくより痛快爽快にもっと面白く観れただろう。
マットなクリームイエローの車すき。
らんちゅう

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