Ren

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのRenのレビュー・感想・評価

4.1
2019年40本目。

米映画界随一の鬼才・クエンティン・タランティーノ9作目となる長編監督作。

個人的には3本目のタランティーノ作品。
「イングロリアス・バスターズ」は大傑作だと思うし、「ジャンゴ 繋がれざる者」も楽しんだ。

そして今回も、最高!
とにかくイカしたカットの連続で超かっこいい。編集もキレッキレ!

だらだらと冗長だと感じる人が一定数存在するのも勿論頷けるし自分も中盤の西部劇のくだりには退屈したけど、クライマックス15分の超展開。
その一点が最高にバイオレンスで最高に自分好みでこの映画めちゃくちゃ好き、大好き!

隅々まで練られたキャスティングも抜かりないけど、主人公ディカプリオを差し置いて何より特筆すべきはブラッド・ピットののキャリアベスト級の演技。
閑静な坂道を爆走する掴みのシーンから最後の最後までかっこよすぎる。
実在した"あの大スター"との対決には笑った。

マーゴット・ロビーの映画館でのシーンも素晴らしくて、大好き。

不穏さを醸し出す演出も流石で、スパーン牧場のシークエンスの絶妙な薄気味悪さは超怖い…!

実際に起きた「シャロン・テート事件」と「マンソン・ファミリー」、そして1969年当時の時代背景に対する予習は、絶対に必須!調べてないと面白さはガチで半減すると思う。

そしてちゃっかり、「僕のワンダフル・ジャーニー」(観てないけど)を軽く抜いて2019年トップの"犬"映画になる予感!!
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