あかーぎー

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのあかーぎーのレビュー・感想・評価

4.2
タランティーノらしいタランティーノ映画やったけど
新しいタランティーノの手法でもあった。
後半サスペンスっぽい要素もあるんやけど
割合的にはコミカルな作りになっていた。
物語や演出はもちろんのこと、SEの使い方的にも。
でもカット割りとか何かとカッコ良い撮り方。

これは最低限の知識を得てないと楽しめないタイプの映画。
当時のハリウッド映画やハリウッド事情についての知識ってのもあるけど
何よりシャロン・テート殺人事件を知ってるか知ってないかで面白さが数倍変わる。
と言うより、事件を知らないと本来の面白みが理解できない。
(当時の映画や環境については知識が無くても雰囲気は伝わる)

史実をベースにしてフィクションを混ぜ込んだ
映画愛に満ちた映画作品に仕上がってる。
「カメラを止めるな!」よりもっと高度な映画マニア
(ファンではなくマニア)の為の映画って感じ。
物語の核である実際に起こった事件への監督なりの想いが詰まっていて
そこには監督の願いや祈りみたいなものを感じた。

しかし、ブラッド・ピットが55歳ってことにビックリ。