ぐっさん

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのぐっさんのレビュー・感想・評価

3.4
2019/9/20ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。

 ホンネを言わせてもらうと、観る予定はなかった作品でした。
 しかし、もっとも信頼している映画好きの美しい友人が、この作品は素晴らしいから観てと言われたので、確かに久々にタランティーノ作品を劇場鑑賞するのもありだと思ったし、ブラピとレオ様だしと思ったので拝見させてもらいました。

 1900年代のアナログ時代の映画製作にかかわる人達の大変さを学び、時代がどんどん変わっていくエンタメ界を何とか乗り切ろうとする人たちの努力や、西部劇を観ているようなシーンもあり、その一方で信頼できる友との物語を観て、そしてあの事件へつながっていき、見終わった後、実際の事件となったシャロン・テート殺人事件を調べてみてなるほど~と学ばせてくれたり、見ごたえ満載の映画ではありました。同時進行での展開もあまりなかったので、まさに1つの作品の中で小さな作品を見せてもらったような気分でした。
 ただ、ボリューム感がありすぎて長い。こういうテイストが好きな人にはいいかもしれないし、こだわることはいいことですが、私の意見としては、前後編に分けてもらうか、コンパクトにまとめてもらったほうがありがたかったかもしれません。でも、それをやっちゃうと、テンポが悪くなっちゃっうかもしれないという意見も出るかもしれないので、本当に好きか嫌いか賛否両論が出てもおかしくない難しい作品と思っちゃいましたねぇ。

 でも、キャストは最高でした。
 ピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトン役のレオナルド・ディカプリオはカッコイィ~。当時の時代の作品にレオ様が入っているシーンがあるんですが、本当にいてもおかしくないといわんばかりの貫禄とカッコよさは良かったぁ。
 そして、リックに雇われた付き人でスタントマンであり親友のクリフ・ブース役はブラット・ピット。一緒に邪魔しないようにする立ち振る舞いもカッコイイんだわな!
 ガチで初共演だということに驚きましたが、面白いコンビだし、どっちも見どころシーンをもっているので、ファンにはたまらないと言えるでしょう。

 タランティーノ監督らしい、カメラアングルや全編流れるBGMにピッタリな曲のセレクトもカッコイイし絵になる!!安っぽいブルースリーもでるけど、これはこれでいいでしょうと思いました。
 シャロン・テート役のマーゴットロビーもファッションも可愛いけど、もうちょっと見たかったなぁ~。

 私はもうデジタルに頼っている作品をメインにした映画鑑賞好きになってしまいましたが、「大脱走」など1900年代の映画作品を観て、真の映画好きになるのもいいもんだなと、改めて今回の作品から再認識させられました。
ぐっさん

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