KEITO

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのKEITOのレビュー・感想・評価

4.4
「えっウソ、もう終わり!?もっと観たいんだけど!」というくらい160分じゃ短すぎる。全編通していつまでもこの映画に浸っていたいという気持ちが最後まで冷めませんでした。

レオナルドさんとブラッドさんは初共演なんでしたっけ。さすがにこの2人のW主役は絵的に強すぎる。どの場面を切り取っても決まってます。シャロン・テート役のマーゴット・ロビーはチャーミングだし、一瞬見間違えるほどシャロンに似ていた。その他の脇を固める一流役者陣も素晴らしいです。

ディカプリオ演じるリック・ダルトンがとにかく可愛い。自分の落ち目を指摘されメソメソ泣いたり、最高の演技を褒められたときの表情がグッとくるし応援したくなる。台詞を忘れて楽屋で叫びまくる場面は映画館でかなり笑いが起きてました。

本作は69年が舞台ですが、特にその時代の映画やハリウッド事情を知らなくても楽しめると思います。でもロマン・ポランスキーとシャロン・テート夫妻、マンソンファミリーについては知ってた方がいいですね。ラストの理解がより深まりますので。

タランティーノの肝っ玉のデカさには本当に感心する。今までの作品内でもナチスやKKK、本作ではマンソンファミリーといった一部で神格化されている集団をここまで面白おかしく描けるなんて。タランティーノ以外はやらない試みでしょうね。スパーン牧場の場面はかなりスリリングでした。

全編通して流れる楽曲も映画を鮮やかに彩っています。自分はそこまで当時の曲に詳しくありませんが、歌詞の内容も場面とシンクロしているとのこと。この辺は調べればもっと本作が楽しめるかも。タランティーノ映画は深く掘り下げたくなるのも魅力ですね。もちろん詳しくなくても大丈夫。

映画愛に溢れたタランティーノ監督の魅力が詰まった集大成とも言える本作。「最高!」の一言です。面白かった!