GoodnightC

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのGoodnightCのレビュー・感想・評価

5.0
藤田和日郎という漫画家が好きで子供の頃からずっと作品(「うしおととら」「からくりサーカス」etc.)を読んでいる。彼は「うしおととら」連載時こう言っていた。
『小さい頃寝る前にオヤジやオフクロによく読んでもらった「マッチ売りの少女」が気に入らなかった。なんでかわいそうな女の子がかわいそうなコトになっちまうんだよ!!だけど本のさし絵に正拳を叩き込んでもムナしいだけだ。だから僕はそのパンチを代理のヤツにぶちかましてもらうことにした。』

そして後の作品「月光条例」の中では、マッチを売ることを強要した悪い父親に少女が銃弾を叩き込み、思い知らせてやる一場面が描かれている。

物語には救いがなければならない。
そして想像や妄想で現実を捻じ曲げるのが芸術の力でもある。
タランティーノもきっと藤田和日郎と同じ事を考えていて、この映画を撮ったんだろうなと思う。
GoodnightC

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