終映後、見事に「長かったよね」とか「グロかったよね」とか温度の低い声が多く聞こえてきて、きっとメイン俳優2人が目当てのこの人達はこの後何も調べないだろう。監督による、この「夢物語」の愛しい仕掛けに気づかないままなんて、あんまりだよ。長いのもグロいのも確かだけど、あの「微妙なの選んじゃったね」っていう空気と足取りをヒシヒシと感じてね。感じ方は人それぞれですけどね。シャロンテート事件調べてー！って叫びたかった。
実話ベースだろうとなんだろうと映画にしてる時点で"フィクション"であり"エンタメ"なんだから「別に大嘘ぶちかましてもいいんだぜ」っていうメッセージを感じた。現実への配慮が足かせになって、窮屈に窮屈に作られている実話物が多すぎるなぁと感じていたから尚更。
合わないなーと思っていたタランティーノ作品にしてはがっちり自分にハマった、観てよかったです。
