nana

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スクリーン2 B-15席。
前から二列目の端だが、それほど観にくくはなかった。

前情報一切なしに映画を観た。
実話か⁉︎と思うほど、特に大きな盛り上がりはなく淡々と進むストーリー。
だが、淡々とした日常の中で主人公のリックとクリフの人柄が丁寧に描かれていた。

レオ様演じるリックは、落ちぶれかけた往年のスター。酒浸りで、やや神経質。落ちぶれた自分を蔑み、悲しみ涙する場面も。
プラピ演じるクリフはそんなリックのスタントマン。仕事はないが、気にせず自由に生きる男。呑気で気ままな生き方をしている。
対照的な2人だが、確かな絆があるのが見ていてとても微笑ましい。

映画の中で2人の他にクローズアップされているのは主に2つのグループ。
ひとつはお隣さんの映画監督と女優の夫妻。
もうひとつは映画牧場に住み着いたヒッピーたち。
前者は実在していた人物をモデルにしていて、奥さんの女優はカルト集団(それをモデルにしているのが後者のヒッピーたち)に殺されたらしい。
この映画では、女優の代わりに主人公のリックとクリフがヒッピーたちに襲われ、そして撃退する。

タランティーノは映画の中で史実を変えたかったのか。それとも単に女優を殺害したカルト集団ないしはヒッピーを毛嫌いしていたのか。
映画の制作背景については想像でしか語れないが、リックとクリフを襲ったヒッピーたちは無残な描写で主人公たちに殺害または瀕死にされているので、監督の個人的な感情を感じざるを得ない。
それまで淡々と物語が進んでいたので、いきなりの殺し合いに受けたショックは大きかった笑

個人的に気になる点は、なぜ最後、リックの家にブランディの餌があったのか。クリフはリックの家に住むことになったのか。

答え知っている人がいたら教えて欲しい。
nana

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