MARUKO

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのMARUKOのレビュー・感想・評価

5.0
分かんない!けど素晴らしい!!
なんせ生きてないから分かんないけど、分かりたいから、この時代に触れに行く。そして、素晴らしい。
だってこんな自分でも、この時代が今より魅力的だから。
古きが良い訳ではなくて、単純に素敵。

シャロンテートについては予習してから。みなさんのレビューのおかげ様々。
タランティーノ作品は、まだパルプフィクションだけだけど、あの独特な「奇遇さ」を感じて、監督らしさを感じて。ゾクゾクしたな~。
そこからあの会話なんだから、おしゃれすぎ。
脚本ってこう言うことなんだ!って勝手に思ってた。素人が他の作品と比較しても、セリフのセンスのずば抜け方を感じる。

風刺にハテナハテナしてるとこに、ライトな笑いも折り込んでくれる。監督優しい。
プロットの平行線は辿りやすく、それぞれの平行線が気づかぬうちに折れ曲がって交わる。
「いつの間にくっつけたの!教えろ!」って監督の胸ぐらつかんで、首をゆさゆささせる。

予習のお陰で、終盤(あ、まさか、すでにもうくっつき始めてる?と感じてから)は、
「どうする?どう納める!?タランティーノ!」ってウキウキ、ワクワク。
からの、最高最上。
やられたぜ~って、背中の輪っかを引っ張られたウッディばりの声を出したくなった。
で、かつ「ワンス・アポン・ア・タイム…」(昔々あるところに)、で始まった″あの日が待ってる物語″を、キラッと希望きらめくものに。
笑いで締めくくって。

なんて愛しい映画。
もっと知りたい!もっと感じたい!掻き立てられる。
感動した~で終わらせない、この先がある。
価値がありすぎる映画。

p.s.観客の反応を喜ぶシャロンがかわいすぎる。
ディカプリオの演技が、今まで観たどのディカプリオよりも輝いて見えた。
MARUKO

MARUKO