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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのamのレビュー・感想・評価

4.3
タランティーノに関してはヘイトフルエイト(187分)で脂汗をかくほど尿意と戦わされたトラウマがあり、タラ映画の冗長な会話劇=地獄の尿意我慢 という認識になってしまったのでレオ様&ブラピ共演へのワクワク以上に自分の膀胱を心配しながら見に行った。
160分て相変わらず長ぇなおい、もうちょっと尺縮められないのかよ と思っていたけれど。
開始30分頃には映像が心地よすぎて「これ6時間は見れるぞ…」となったし最後は「エッ もう終わっちゃうの?!ヤダ!!ブラピ!!!行かないで!!ヤダーーッ!!!」ってなってた。

要するに超良かった。終始ブラピにメロメロのメロだった。
何が港区男子だよ、タワマンセレブだよ、"丁寧な暮らし"だよ、男なら薄汚れたトレーラーハウスで雑に暮らすんだよ!!!チワワでもトイプードルでもなくピットブルを飼え!という気持ちが一層強くなった。
缶詰のドッグフードがぞんざいに餌入れに落とされる音の良さ。
レオ様は齢と共に"怖くないジャック・ニコルソン"感が増してきてそれはそれでカワイイ。火炎放射の伏線回収が最高すぎて声出そうになった。

シャロンテート事件を知る人なら誰もが抱く"最悪の結末"への嫌な予感を逆手に取り、最後の最後で超超痛快バイオレンス展開へと思いっきり舵を切っちゃう大胆さに脱帽。メチャ強いブラピにメチャ強い犬!!気持ちよすぎる!!!160分間膀胱は大丈夫だったけど嬉ションしそうになった。

そしてエンディングで分かるタイトルの意味。粋………粋だよタランティーノ……
ようやくタランティーノを心から好きになれて嬉しい。
因縁のヘイトフルエイトや苦手だったデスプルーフも今見返したら好きになれそう。
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