がと

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのがとのレビュー・感想・評価

3.3
落ち目の俳優ニックとそのスタントマンのクリフの人生の物語。
この映画、ニックとクリフの生き様が完全に対照的で、観ていて色々と考えさせられる内容になっています。
俳優としては時期が過ぎてしまい、ヒーローではなく悪役を演じることが多くなってきたニックは、自分の俳優人生に悩み焦り続け、簡単なセリフさえも忘れてしまうほど情緒不安定になっています。
対するクリフはニックが役を取ってこないと露頭に迷うことになるハズなのに、文句も言わずニックの家の修理や雑務をしながらも自由奔放に飄々と生きています。
地位と名声を求めて精神を削りながらもがむしゃらに生きるのと、金は無くとも自分のやりたいことをやって生きる、どちらが幸せなんでしょうね。
個人的にはやりたいことをやって、それで地位も名誉も金も貰えたら最高なのですが、そういうことはあり得ないので諦めましょうw

この作品で少し残念だったのは、ラストが割とあっさり終わっているので、そこにもう少しインパクトが欲しかったなと思いました。
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