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男と女、モントーク岬でのikumatsuのレビュー・感想・評価

男と女、モントーク岬で(2017年製作の映画)
2.7
“おじさま”というだけでひいき目に見てしまう。その目で見ても、このおじさまには呆れてしまった。キーとなる“後悔”というものに何の魅力も湧かないのは浅はかなわたしの目だからなのか、“加齢=思慮深さ”を無意識で期待してしまう欲しがりなわたしの意地汚さなのか。

哲学は数学のようなものだと聞いたことがある。主人公の父親の愛してやまなかった哲学を用いて紐解けば、もしかすると素晴らしく深みのある映画なのかもしれない。ただ今のわたしには、言葉や行動に重みの感じられない、後悔を感じたいがために行動しているようなおじさまにしか映らなかった。

「タラレバ」を美徳とするのは青臭さが残る年齢まででノーサンキュー。

もっと歳を重ねて、恋愛経験、人生経験を積んだとき、この映画が違って捕らえられる日のために覚え書き。
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