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ヒトラーを欺いた黄色い星ののんchanのレビュー・感想・評価

ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)
3.7
これは実話です❗️
ナチス・ドイツ時代のユダヤ人、ホロコーストへ行くのを免れ、身分を隠しながら、ゲシュタポの捜査をすり抜けて、終戦まで生き延びた約1500人がいたという。

この作品はその中の4人(撮影当時90歳を越える高齢)の証言者が顔出しで、実に明確で具体的に、凄惨な内容を語っているにも拘らず、時折りユーモアを垣間見せながら、脳裏に投影されるままを俳優が演技しているドキュメンタリー風作品だった❗️

男性2人、女性2人の証言者はその当時は16~20歳だった。両親、兄妹と離れ離れとなり、食べる物もなくとにかく心寂しい思いをしたと口々に語る。

当時20歳のツィオマは、ベルリン市内の空室を20軒ほど渡り歩いたのち、親切な女性家主に巡り合えて身を落ち着かせる潜伏場所を見つけることが出来た。手先が器用だったので、ユダヤ人を支援する人物の依頼で身分証の偽造を始める。幼い頃からの夢だったヨットを購入するほどの報酬を得るまでになった。

孤児だったハンニは当時17歳。着の身着のままで母の友人を頼る。ハンネローレ・ヴィンクラーという偽名を使い、美容院で髪を金色に染め、ユダヤ人としての自分を捨て去った。ある日、映画館で若い男性に声をかけられ、戦地に行く自分に代わり母親の話し相手を頼まれる。行く宛もなかったハンニは男性の母親が自宅に匿ってくれて、それから2人は本当の母娘のように日々を過ごした。

このように何とか難を逃れ生き延びたユダヤ人は新たな人生を送っていた。
そこには彼らのことを知りつつも庇ってくれた、良心的なドイツ人の協力者がいたのだ✨とても感動的でした🥺


ただ...1人の話をコマ切れにして映像に切り替わるので、少しごちゃごちゃするところがあったかも。
4人がオムニバス形式で分かれていたらもっと良かったと感じた。
のんchan

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