くう

ヒトラーを欺いた黄色い星のくうのレビュー・感想・評価

ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)
3.3
原題は「Die Unsichtbaren」"目には見えない"=潜伏生活を送った人たちを意味するものかと。

ナチス政権下のベルリンで終戦まで潜伏して生き残ったユダヤ人たち4人のインタビューを交えて描くそれぞれのドラマ。「楽しむ」ものではなく、「知るべき」物語 。

「欺く」ためには当然助けが必要なわけで、彼らがどう逃げ延びたかというドラマには必ず手を差し伸べてくれたドイツ人たちが描かれていく。「諸国民の中の正義の人」。

ヒロイズムに浸るシーンや悲惨なシーンはほぼない。無いから余計にリアル。

インタビューの中でも語られていたが、「なぜそこまで憎んだのか」。嫌いだからといって殺そうとは普通なら思わない。異常なことが実行されるのが戦争の恐ろしさ。個の憎しみが集団へと変わる恐怖を思う。