カタクラ

セレニティー:平穏の海のカタクラのネタバレレビュー・内容・結末

セレニティー:平穏の海(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

義父に虐待されている少年がゲームの中で死んだ父親を作り出し、殺してくれる様望む、というのは確かに泣ける設定だ。ただ伏線の張り方が上手くないのか唐突感が否めない。
また、人を殺すことをある意味肯定する様な結末にするなら、ザカリアスが母子に暴力を振るうシーンをきちんと映して欲しかった。この映画内では口論するシーンと背中の傷しか映さないので、大怪我しているザカリアスを泥酔させ、事故に見せかけて海に落とすという結末は主人公側が非人道的なことをやっている様に見えてドン引いてしまった。

子供が虐待されている状況の中で、その子供が親を殺してしまうというのは本当に最悪のシナリオであると思っている。(子供が悪いのではなく、その結末を回避できなかったという意味で)しかしこの作品では希望あるラストっぽくしていて、かなり不気味だ。
自分は洋画が好きなんだけど、家族に関する倫理観が日本と海外ではかなり違っているせいか、たまに完全に置いてけぼりになってしまう。

海がとても美しく、斬新な設定だが、自分はダメだったなあ・・・
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