まりも

グッバイ、リチャード!のまりものレビュー・感想・評価

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)
3.4
最近は人相が悪すぎて、見ると心が痛んでしまうジョニー·デップなのですが、これはそんなジョニー·デップだからこその輝きがある作品になっている。

正直言って、映画としてはなんというか造りが独りよがりな所あり。でもジョニーだから観れます。彼が持つシニカルさや非常識な可愛らしさや孤独な色気が混じり合った哀しさが生きているのがうれしかった。

死を前にして本気で生きてこなかったと気づくセリフも字で見るとそうでもないのにジョニーの口から出ると響く。
「生きるということは単に存在することとは全く違う。」


妻役ローズマリー·デウィットが
「昔に戻れても何を直せばいいかわからない。」
と、一瞬正直に吐露する感じもすごくよかった。沁みるぜ。


彼らの家にある絵が欲しい。バケツ被ったスリップの女性が膝をついている絵画。妻は芸術家な設定だから、きっと妻が描いた設定なのだろう。売ってくれないかなー
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