ポスターと予告のイメージからはだいぶ違ったから観ながらちょっとびっくりした。
見えない恋人ってどうやって演出するんだろうって思ったけど、ちゃんとそこにいるってわかるように描かれていた。
盲目の女の子と透明なかたちのない男の子だから成立していた話で、目の手術をして見えるようになった彼女とはどうなるんだろうって思ったけど、愛って感覚なのかなって思った。
匂いや声、肌触りが好きって、すごいなというか。目が見えないことで人間の本質を見ているというか。
目が見えているとどうしても外見の印象を重要視してしまうから、第一印象で好きとか苦手とか判断するわけで。それってほんとはもったいないのかもってちょっと思った。とは言っても、だけれど。
もっとヒトの本質を見ていきたいなと思った。
そもそもの話だけれど、お母さんはなぜ透明の子どもを産んで、透明な我が子が見えたのだろう。ちょっと精神的な病がありそうだったからイマジナリーチャイルドだったらめっちゃ怖いわって思ったけど、お母さんが亡くなった後もエンジェルは存在してたから透明人間なのねって受け入れはしたけど。お父さんも出てこないから透明の設定だったのかなとか、マドレーヌの両親どこ行ったんだろうとか、家に不法侵入して問題にならないのとか、不思議な点は多々あった。
主人公の女の子が子どもの頃から大人になってもずっとかわいくて美しくて目の保養だった。
最後の水の中のシーンは裸である必要があったかなとは思ったけど。
とにかく終始不思議でファンタジーすぎて、ストーリーには引き込まれた。
本当の愛ってなんだろうって考え直せる作品でした。
