ミュージカルとゾンビの組み合わせは正直絶対面白いと思ってました。実際観てみると想像以上にまとまりのある作品に仕上がっており、期待していた作品なだけあって嬉しくなりました。
とにかくミュージカル要素の力の入れ方が凄い。曲が本当にいい。歌唱力も申し分のないクオリティー。表現力もしっかりしていて尚且つミュージカル映画で大事な善と悪の掛け合いをストーリーの進行にうまくはめ込んでいて素晴らしかった。
ゾンビさん達はというと割と脇役気味。しかし脇役とはいえしっかり協調性があり、ヒロイン達のキャラクターを際立たせる立ち位置にいた。目立つゾンビといえばおばあちゃんゾンビくらいだろうか。
ミュージカルとゾンビを売りにしているが、主張がぶつかり合うことが無く差し引きがうまく取られているのでバランスが良い。
メインヒロイン以外はみんな特別目立ったキャラクターでは無いが分かりやすい会話、わかりやすい性格の設定のおかげで"個"としての存在感を際立たせていたように思えた。
変に拘りを入れる事はなく、新しい世界観に王道をはめ込んだような作品だ。
クリスマスにまた見たくなりそうだ。