嶽花征樹

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の嶽花征樹のレビュー・感想・評価

3.9
1と2は劇場では見てなかったので、せっかくだからと3をIMAXレーザー3Dで観てきました。IMAXってこんなに画面大きくて鮮明だったんですね。3D効果も素晴らしく、映画館ならではのリッチな体験だったかと思います。

作品そのものについてですが、ジェームズガン監督続投による、実家のような安心感というか、同窓会にきたような、良い意味でいつもの感じで面白かったですね。そういえば2時間半もあったんですが、特に長いとも思わず楽しんでました。

監督ならではのケレン味と王道な面白さの融合が見事で、もし他の監督に変わっていたらこの味わいは無くなってたと思います。1で使われてた音楽で、この曲が聴きたいと思ってサントラまで買った曲が流れたときはグッときました。この作品は音楽の扱いがうまいですよね。

おおむね面白かったのですが、サノスは敵役(あえて悪役とは書きません)として格が違うなぁ、というのを痛感させられました。本作の敵はトラブルのたびに激昂してる様が仕事ができないブラック企業の上司みたいで、作中でもそういう人物っぽい扱いされそうになってて、そこだけは残念でしたかね。まぁサノスと比べられるとどんな敵も分が悪いとは思いますが。

1と2だけ見ておけば、他のMCU作品観てなくてもなんとかなると思います。いちおう見てない人向けの思い切りの良い配慮もあって、ギャラクシーならではだなぁと笑っちゃいました。

このメンバーでの作品は終わりらしいですけれど、新シリーズも期待しちゃっていいのでしょうか。何はともあれ三部作として、きちんとフィナーレを迎えてお疲れ様でした。
嶽花征樹

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