りおまい

焼肉ドラゴンのりおまいのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
3.7
映画「焼肉ドラゴン」は
大阪で万国博覧会が催された
1970年の高度経済成長に浮かれる
関西の街の片隅で、小さな焼肉店
「焼肉ドラゴン」を営む
在日コリアン一家が、時代の波に
翻弄されながらも逞しく生きていく
姿を笑いと涙で綴る人間ドラマ。

賑やかな日々の中で、
泣いたり笑ったり、そして
何が起きても強い絆で
結ばれていた家族の間にも、
次第に時代の波が
押し寄せていく・・・。

人気劇作家・演出家の鄭義信が、
数々の賞に輝いた自身のヒット舞台を、自ら初監督を務めて映画化した感動の人情コメディであるこの作品の原作の
舞台が初演されたのは2008年。

それからちょうど10年を経て、
満を持しての映画化となった。

経済成長が進みすぎた現代、
かつて社会の中心だった“家族”が
崩壊しつつある今のような時にこそ
「家族」や「人間愛」を問うてくる
そんな作品です。
りおまい

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