チィ

焼肉ドラゴンのチィのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
4.0
原作・脚本・監督を鄭義信監督が担っているからこそ、ストーリーを誰よりも理解し、展開の方法を知ってる画が取れる。

1つのセットを軸に描かれる物語は舞台的で、おこなわれる話は重く、重く、重い。けど笑って、笑って。終映後全く理解できなかったとの声も聞こえてきて、理解をその場でしちゃダメな作品だと思った。理解はできない。歴史的な重さも、在日的なつらさも詰まりながら人間的な無理だろという辛さものしかかってくる。まさか、キャラクターでおまえらどうなん?っていうモヤモヤを抱えるとは思わなかったけど、それも一種の演出で。ヤバイなと思いながら、それでも何故か笑ってしまう展開。思い返す度にスルメのように味が増してくる。いや、ほんと、どうなん?私だったらどうなんだろ、答えは出せない。

個人的にセットがとにかく凝りすぎて、驚いた。自転車が走りづらいセット!間違いない!実際に現代の家とは異なり出来はセットのような簡易さだと思うし、そこで行われる群像劇はフィクションだけどリアルだった。ラストの!ラストのラストの!あれは!唖然としてスクリーンをボケーっと眺めてしまった。圧巻。

焼肉は実はそんなに焼かない、酒呑みドラゴン。居酒屋に行きたくなるので午後以降に観ることをオススメ!