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焼肉ドラゴンの地球へのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
4.0
焼肉店を舞台とした、店主夫婦と4人の子供たちの物語

店主は韓国人で日本軍に徴兵されて片腕を失った、戦後に韓国に戻ろうとするが不運もあり帰国できず、妻も亡くなる。
そして韓国から故郷を失い逃げてきた女性と再婚、それぞれの連れ子(3人の娘)と2人の間に生まれた息子の6人家族となる。
スタートから自分たちではどうすることもできない大きな時代の波にのまれて、波乱の人生が続いている。
しかもお店がある土地は(家でもあるが)不法占拠した国有地、コリアンタウンと化した不法地帯。
この独特な土地で焼肉屋を営み、家族6人生活しています。
3人の娘もユニークです、長女は影があり、次女は短気で喜怒哀楽が激しい、三女はマイペース。
この3姉妹の悲喜こもごもな日常(一部はコメディ調)が続きます。
そして息子にも大きな問題があります。

平凡そうでありながら波乱万丈の家族の日常が延々と描かれています。
そして最後にもっと大きな事件も起こりますが、常に「明日は良くなる」と店主は信じて(ポジティブシンキング)力強く生きています。

平凡な日々ですが、祖国(韓国)が置かれている数々の複雑な世界的情勢の混乱が全て降りかかっているようです。
在日韓国人の特殊な立ち位置と、しかし強い人生観と家族の絆が描かれているように思われました。
歴史の勉強不足もあり十分には理解できない点もありましたが、コメディのような題名とは大きく異なる映画でした。

因みに大阪出身の小生には、関西が舞台で、あの土地は鶴橋(焼肉で有名)界隈なのだろうかと、そんな身近な感覚も持って観てました。


原作(舞台)は未観、監督トークショー付き試写会にて鑑賞。
監督の裏話が聴けて、観終わってからなるほどと思えるところがありました(Lucky)。