「焼肉ドラゴン」
「良い春の宵だ。
昨日まで嫌なことがあっても
明日はきっと良い日になる」
沢山の演劇賞を受賞した戯曲を原作者の鄭義信自ら映画化。
大阪豊中の在日韓国、朝鮮人の街の小さな焼肉屋の物語。
主人は大日本帝国によって徴収されて戦争で左腕を喪う。妻を病気で亡くし帰国船が沈没して全財産を失い大阪豊中で小さなホルモン屋を開き娘と息子のために働いて働いて働いて働いた。
再婚相手との間に生まれた長男は私立中学校で執拗ないじめにあう
長女は結婚相手の希望で北朝鮮に。次女も結婚相手の希望で韓国へ。三女は日本人と結婚。
焼肉屋はもともと国有地だった為ついに立ち退くことになる。
「この土地を奪うなら無くなった腕を返せ!」
オボジの叫びには涙が出る。
家族はバラバラになっても繋がっているよというオモニの言葉に涙。
「万引き家族」と同じように家から家族全員が立ち去ってしまうお話なのだが、こちらの方が悲劇なのに明るいきもちになる。
焼肉ドラゴンがある場所は、大阪豊中の空港に隣接した国有地?あれっそれは、安倍晋三記念小学校が建っているところ?