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焼肉ドラゴンのMALPASOのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
2.7
60年代の終わり、高度経済成長期の日本。急スピードで発展していく世の中の波とは違う在日コリアンのある一家の物語。
みんないい味出してる俳優陣は日韓の混合チーム。

不法占拠で建てた住宅兼焼肉店。当時まだ日本ではあまり食べなかったホルモンなどの内臓肉を安く仕入れたかもらったのか?リヤカーで大量に仕入れてきては、店に出す。

映画のほとんど、ほぼここだけと言っていいくらい、舞台は焼肉店。基が舞台のため脚本も焼肉店が中心のためと思われる。
万博の話題も登場するが、万博や街は登場しない。若い家族がお土産を持って万博から帰ってくるだけ。

今のタイミングで、在日コリアンの人たちのあまり描かれない歴史を映画にしたのはすごくいいことだと思う。

全体に押し付けがましい演技と台詞がイライラするときもある。
ハプニングばかりが描かれ、何気ない生活や人物の様子が描かれていないのが残念。

最も残念なのは、在日コリアンの物語だということを隠しているかのような宣伝。炎上やアンチの人を気にしてなのだろうか?テーマを真っ向から伝えないのは、作り手に対しても失礼だし、観客に対しても詐欺のようだ。
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